Line 6 AMPLIFiでいろいろ弾いてみた【レビュー】
- 2014-05-19 (月)
Van Halen, Eric Johnson等のトーンを再現
Line 6のギター・アンプAMPLIFi 150を紹介します。
これまでとはちょっと変わったデモ映像を制作しましたので、まずはこちらをご覧くださいませ!
Line 6 AMPLIFiでいろいろ弾いてみた
- Performance & Editing
- cloudchair
- Cinematography
- Yusuke Maehara
AMPLIFi 150に愛用ギターLine 6 JTV-69を繋いで、いろんな曲を弾いてみました。
どれもオリジナルと似たアレンジですが、バックトラックは自作です。
ここで使用しているトーンは全て後述のiOSアプリでダウンロード出来ます。
The Guitar Amp, Reinvented.
ギターアンプを再発明
AMPLIFiの特徴:(クリックするとスクロールします)
パワフルなギター・アンプ
AMPLIFiは先進的な機能を搭載したギター・アンプです。
150Wと75Wの2種類がラインナップされています。
私が今回使わせていただいたのは150Wのモデルです。
パワフルなDSPを内蔵
AMPLIFiはデジタル仕様のギター・アンプです。
モデリングによるクオリティの高いギター・トーンをクリエイト出来ます。
あらかじめ4種類のプリセット(チャンネルと言っても良いでしょう)を搭載しています。
- プリセットの種類
- A: クランチ系のファットなリズム・サウンド
- B: ハイゲイン系のリード
- C: クラシックな”Twin”サウンド
- D: エフェクトのかかったクリーン・サウンド
更にiOSアプリと連動させる事で、アンプ70種以上、エフェクト100種以上、スピーカー・キャビネット20種以上、同時8エフェクトの使用が可能となります。
ステレオBluetoothスピーカーシステム
AMPLIFiの大きな特徴は、Bluetoothを使ったワイヤレス・ミュージック・システムでもあるという事です。
AndroidやiOS、Mac、PCに入っている音楽を、フルレンジ・スピーカーで再生します。
5スピーカーステレオデザイン
通常このような形のギターアンプではスピーカーは1発、または2発搭載されている事が多いです。
AMPLIFi 150は12インチのCelestionスピーカーをセンターに1基、そして左右にはツイーター2基・ミッドベース・ドライバー2基の合計5スピーカー仕様となっています。
Bluetoothスピーカーとして音楽を聴くという、ギターアンプとしての使用に留まらない使い方の出来るアイテムです。
この5スピーカー・システムは、使い方に応じて設定が変化します。
ギター・アンプとしてのみ使う際には、センターからドライ・サウンド、そして左右からは空間系エフェクトのかかったウェット・サウンドを出力します。
複雑なシステムを使ったような、立体的な音場を演出するというわけですね。
Bluetoothで音楽を鳴らしながらギターを弾く際には、センターからギター、他の4基のスピーカーから曲が再生されます。
双方の音量バランスはアンプ上部の大きなノブで簡単に調整出来ます。
そしてギターを繋がずにBluetoothスピーカーとして使う場合には、センター・スピーカーはサブ・ウーファーとして機能します。
一般的なBluetoothスピーカーと比べると音量的・音域的にかなり余裕があり、楽しく聴ける音質に仕上がっています。
iOSアプリとクラウド接続
iOSアプリ”AMPLIFi Remote“を使う事で、AMPLIFiの様々な機能を操作・利用出来ます。
この機能を使ってこそAMPLIFiは本領を発揮すると言えます。
パラメーターを自在にコントロール
AMPLIFi本体のノブでもトーンの調整は可能ですが、AMPLIFi Remoteがあればコントロール出来る幅が飛躍的に広がります。
アンプやエフェクトの様々な設定を、iOSデバイスで直感的に操作出来ます。
トーンマッチング・テクノロジー
一番最後の紹介になってしまいましたが、実はこれが目玉の機能です。
AMPLIFi Remoteを使ってお手持ちのデバイスの中にある曲を再生すると、その曲名にマッチしたトーンへ瞬時にアクセスする事が出来ます。
冒頭の動画を例に説明します。
動画の中で私は色んな曲を再生し、それに合わせた音色で演奏しています。
例えばVan Halenの”Panama“を再生すると、その曲に合った音色が自動的にダウンロードされるのです。
同じ要領でJohn Mayer, Eric Johnson, U2, そしてMetallicaの曲を再生・演奏してみました。
どの曲もオリジナルになかなか近い雰囲気の音色になっているのではないかと思います。
そしてその手軽さと楽しさが映像に表れているんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか?
曲を選んだ時には、トーンの候補がいくつも表示されます。
その曲に対して世界各国のユーザーが作成/アップロードしたトーンの数々です。
クラウドで共有されるそれらのトーンは、誰でもダウンロード/編集/アップロードそして評価を付ける事が出来ます。
評価の高いトーンほど表示される機会が増える仕組みとなっています。
ちなみに私が動画の中で使ったトーンも勿論共有しています。
- Where The Streets Have No Name
- http://line6.com/customtone/tone/share/298840
- Panama
- http://line6.com/customtone/tone/share/298842
- Bold As Love
- http://line6.com/customtone/tone/share/298844
- Cliffs Of Dover
- http://line6.com/customtone/tone/share/295799
- Battery
- http://line6.com/customtone/tone/share/298848
※AMPLIFi Remoteをインストール済みのiOSデバイスのみアクセス可能です。
感想
これまでBluetoothを導入した機材といえば、ZOOM MS-100BTやEventide H9といったエフェクターがありました。
iOSデバイス/アプリと連動させて、音色を追加ダウンロード(購入)出来るというのが上記2機種の共通点です。
このAMPLIFiでは更に一歩踏み込んだBluetooth活用法を提示しています。
実にLine 6らしいといえる発想を具現化した製品だと思います。
「AMPLIFiとは何か?」という質問に簡潔に答えるならば、
気軽に、良い音で、好きな曲に合わせてギターを楽しめるアンプです。
是非実際に触れてみてその楽しさを感じて欲しいと思います。
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