【ミニサイズで王道のトーン】Valetonレビューその2″Dark Tale”
- 2015-01-20 (火)
RAT1「ホワイトフェイス」を極小サイズに
前回のTube Engineに続き、VALETONのミニサイズ歪みエフェクターDark Taleをレビューします。
なお、この動画に関するキャンペーンがTwitterで実施されています。
なんとDark Taleが抽選で当たります。
キャンペーン詳細は下記URLをご参照ください。
キャンペーンは終了しました。
当てよう! Twitterキャンペーン2015
http://item.rakuten.co.jp/ninevolt/c/0000001593/
まずは動画をお楽しみください!
VALETON DARK TALE – Vintage Distortion
- Music / Movie / Cast
- cloudchair
- Cinematography by
- Yusuke Maehara
- Thanks to
- VALETON
- Lep International
- PURUS Picks
DARK TALE
DARK TALEは、世界で最も知られ、最も有名なディストーションペダルを再現しています。ロゴの背景がホワイトとなった、伝説の初期ホワイトフェイスを基本としています。
現行モデルでは使われなくなった、本物のLM308チップを用いることで、多くのプレイヤーが使用した偉大なトーンを再現。オーバードライブからディストーション、ファズにまで近づくサウンドが手に入ります。
さらに、扱いにくいオリジナル“Filter”トーンコントロールは、Treble/Bassの2バンドEQとすることで、オリジナルモデルを超える積極的な音作りをサポートします。特にDARK TALEのサウンドは、本物のLM308チップによる伝統的なクラシックディストーションサウンドを基調に、バランスの良さとレスポンスの高さ、音色の明瞭さが特徴です。ギターのヴォリューム操作やピッキングの強弱を表現でき、高いゲインセッティングからでもゲインを下げてクリーンへと戻すことができます。
2バンドEQは強力で、特にローエンドの可変幅が広く、ベースにもお使いいただけるほどのローブーストが可能です。ローダウンチューニングや多弦ギターにも最適です。
また、トゥルーバイパスフットスイッチとすることで、バイパス時にギタートーンに余計な影響を及ぼしません。特徴
・伝説のホワイトフェイスディストーションサウンドを再現
・LM308チップを搭載
・100%アナログシグナルパス
・トゥルーバイパススイッチング
・アルミニウム合金によるダイキャストケース
・高耐久性のメタルフットスイッチ
・扱いやすい4つのコントロールノブ
・クランチ、オーバードライブ、ディストーション、さらにファズの領域へ
・オリジナルを超える2バンドEQを搭載
・ブルース/ロックスタイルに最適なサウンド
・ローノイズレベルSpecifications
消費電流:10mA
サイズ:93mm(D)×50mm(W)×46.5mm(H)
重量:175g
デモの設定とレビュー
上記デモ映像で使った機材は、アンプがFender Twin Reverb。
ギターはLine 6 JTV-69 (James Tyler Variax)です。
基本的にブリッジ側のハムバッカーを使用、”Clean Boost”と”Crunch Lead”のみネック側のシングルコイルで弾いています。
そして木製ハンドメイド・ピックPURUS Picksを使っています。
それではデモでの設定を紹介しながらレビューしていきます。
Basic Setting
- Volume
- 12 (時方向)
- Distortion
- 12
- Bass
- 12
- Treble
- 12
まずは全てのノブを12時に。
粒が粗めで、密度の高さを感じる歪みは確かにRATを思わせます。
そしてヴィンテージ的な柔らかい質感がRAT1的です。
ニュアンスを程良く増幅してくれる感じがあって、タッチで表情を付けるのが楽しい歪みです。
Clean Boost
- Volume
- 3
- Distortion
- 7
- Bass
- 12
- Treble
- 2
RATと言えば派手な歪みというイメージが強いような気がしますが、実はRAT1は歪みを抑えた設定も魅力的な音色を持っています。
ここではDistortionを絞ってクリーン・ブースター的に使ってみました。
歪みはあまり付加せず、エッジ感が増して前に出てくるような効果です。
やはりニュアンスを出しやすく、指弾きにも向いた設定だと思います。
Crunch Lead
- Volume
- 2
- Distortion
- 9
- Bass
- 2
- Treble
- 1
Distortionを9時にしたクランチ設定です。
これくらいのゲインだとオーバードライブとディストーションの中間のようなエッジ感です。
個人的にはRAT1の、このくらいのゲイン設定が好きなのですが、その質感をよく表現しているように感じます。
Edgy Rhythm
- Volume
- 2
- Distortion
- 2
- Bass
- 9
- Treble
- 4
Distortionを12時以降にするとメタリックな質感の歪みになってきます。
RATはFilterの効きが強く、左方向に回すとかなりギラついたトーンを作れます。
このDARK TALEではTrebleを上げるとRATのギラつきを再現出来ますが、同時にBassを操作する事で太さも調整出来るようになっています。
Volumeも音の太さに影響を与えるようになっているので、音作りを追い込みやすい仕様だと思います。
Smooth Lead
- Volume
- 1
- Distortion
- 3
- Bass
- 4
- Treble
- 7
Distortionを上げていくとファズ的な音色になります。
Trebleを絞り切りBassを上げ、滑らかなトーンを作ってみました。
ビッグマフ的なサスティンがありながらも、音が潰れず輪郭を保っているのがディストーションらしい所です。
レガートに弾きたくなるトーンです。
Hot Lead
- Volume
- 3
- Distortion
- 5
- Bass
- 9
- Treble
- 5
Distortionを最大にしました。かなり荒々しいトーンで、ファズに近いです。
図太い歪みで、低域が特にファットでルーズな感じです。
この辺もRAT的なんですが、2バンドEQでトーンを幅広く調整出来るのが大きな違いですね。
Bassをカット/ブースト出来るのはかなり有効な仕様だと思います。
ここでは音抜けを良くする為にBassをカットしました。
総評
前回レビューしたTube Engine同様、ヴィンテージ志向のトーンです。
「RAT1感」はかなり出ていると思います。
特にローゲイン時の色気やハイゲイン時のタッチ・ニュアンスを押さえているのは嬉しいポイントでした。
RAT独特のFilterコントロールは効きが強く使い所も多いんですが、微調整が難しいという面がありました。
このDark Taleで採用されている2バンドEQはその点を解消していると言えます。
太さとギラつきを個別にコントロール出来るような操作感で実用的です。
太さや粗さが味わいを感じさせる反面、モダンなタイト感やクリアなレンジ感は持ちません。この辺もTube Engineと同じですね。
ヴィンテージ、ローファイ、そんなキーワードが浮かぶテイストのトーンです。
モダンな、ハイファイで解像度の高い歪みペダルとは真逆の方向性を感じます。
RATとの比較が多いレビューになりましたが、それが狙いのモデルですし、求められるツボをちゃんと押さえています。
ファズやオーバードライブ的なテイストも合わせ持つ独特なディストーションを、しっかり表現していると思います。
特に2バンドEQの操作性はオリジナル以上だと感じました。
単純に、弾いていて気持ちいいディストーションです。
という訳でValetonの歪みペダル2機種を紹介しました。
この価格・サイズでこのクオリティは驚きです。
ナインボルト | VALETON DARK TALE
ナインボルト | VALETONE TUBE ENGINE
関連記事
- 【ツイートでエフェクターが当たる!】”VALETON”動画2本同時公開
- One Control | Anodized Brown Distortion レビュー
- 【メタル系3連続レビュー#3】”Amptweaker TightMetal Pro”