2019年まとめ・今年の新作ペダル個人的ベスト3

2019-12-31 (火)

2019年新作ペダルBest3

2019年を個人的に振り返ってみます。
今年制作した動画は以下の通りです。それぞれの紹介記事や動画にリンクしています。

公開した動画の本数は例年より少なめでした。実は他にも数本完成していて公開待ちの状態です。
今年も様々な機材に触れられて楽しい1年でした。
上に挙げた以外に、レビューや個人的に試奏したものも多数あります。
どれも素晴らしいものばかりでしたが、レビューした中で特に気に入ったエフェクター・ベスト3を紹介します。順位をつけるのは難しいので同列1位という事にさせていただきます。

Anasounds | Element (スプリング・リヴァーブ)

まず紹介したいのはフランス製のスプリング・リヴァーブAnasounds「Element」です。
リヴァーブといえばデジタル全盛の昨今、本物のスプリングを使用したリヴァーブが登場してきた事が驚きでした。コントローラーであるペダル「Element」とスプリングが入った「タンク」を繋いで使用するシステムもありそうでなかった発想で、とても新鮮に感じました。Anasounds独特の木材を使ったデザインも素敵です。
そして肝心の音色は正にアナログ的なあたたかさを感じさせる素晴らしいものです。スプリングの響きとサチュレーションは懐かしくもどこかモダンで、作り手の探究心を感じさせます。
何人か知人に試奏してもらいましたが、全員が「良い！」と気に入っていたようです。

Anasounds | Element [Real Spring Reverb]

Electro-Harmonix | Ram’s Head Big Muff Pi (ディストーション／ファズ)

続いてはビッグマフ・ファン待望のElectro-Harmonix「Ram’s Head Big Muff Pi 」です。
本家エレハモが遂にラムズヘッドを復刻した事で、かなり話題になりましたし実際売れているようですね。私はエフェクターブックの企画でビッグマフの復刻4機種を弾き比べる動画と記事を制作したので是非参考にしてください。どの機種もそれぞれの良さがあるのですが、このラムズヘッドは総合的なバランスの良さというか、ビッグマフらしさを存分に感じさせつつ使いやすく仕上がっていて非常に気に入りました。伝説のラムズヘッド云々という肩書きを外しても、単純に音の良さで勝負出来るペダルだと思います。
本家やクローンを含めビッグマフ系ペダルは数多ありますが、そのジャンルのリファレンスとして手に入れておきたい1台だと感じました。

【The EFFECTOR BOOK Vol.46】ビッグマフ相性実験！（Jake Cloudchair）

Things Inc. | Beyond Tube Booster

最後は今年新興のブランドThings Inc.からリリースされた真空管搭載ブースター「Beyond Tube Booster」です。
まずは真空管がそそり立つデザインがインパクト大です。無骨なかっこ良さを感じます。このペダルも動画を制作したので参考にしてみてください。レベル低めでは艶を与えるクリーン・ブースターとして、レベルを上げればレンジ感の広いクランチを得られるチューブ・ドライバーとして使えます。このルックスが想像させる期待通りの魅力的なトーンを持っていると思います。
実はこのブースターに次いでリリースされた真空管搭載バッファー「Beyond Tube Buffer+」の動画も近日公開予定です。そちらの機種も含めて改めてレビュー記事を書く予定ですので詳しくはまた近々。

Beyond Tube Booster

エフェクター以外の話題としては、今年はギター・メーカー「APII」（エーピー・ツー）のエンドーサーになりました。メインギターのMAF-8120GPが非常に活躍してくれた1年でした。同ブランドのギターを6機種弾き比べましたが、どれも素晴らしかったです。

APII – Aria Custom Shop Guitars Show Case PT.2 | MAF-9130BM, PE-5350GE & MAF-8120GP

あとまだアナウンスしていませんでしたが、実はアメリカのストラップ・メーカー「Get’m Get’m」のエンドーサーになりました。こちらについても後日改めて紹介したいと思います。

2019年も1年ありがとうございました。
2020年もどうぞよろしくお願いいたします。

Jake Cloudchair