驚異の6ピックアップ「ロクパンギター」試奏会
- 2014-03-16 (日)
6弦パラ出力ギター
先日、ちょっと特殊なギターの試奏会にお邪魔してきました。
その名も6pangt.(ロクパンギター)
まずは写真をご覧いただきましょう。
なんとピックアップが6個並んでいます。
しかも、それぞれポールピースが1個という特殊な形状です。
これはつまり、1本の弦に対して1個ずつピックアップを設置しているというわけですね。
「各弦独立ピックアップ」という製品はこれまでにも存在していました。
私が愛用しているLine 6 Variaxも実は各弦独立ピエゾ内蔵ですし、ローランドのVギターに搭載されているディバイデッド・ピックアップもそうですね。
懐かしい所では、Eddie Van Halenがアルバム『1984』の曲”Top Jimmy”で使用したKramer Ripley Guitarなんてモノもありました。
しかしこのロクパンギターは上記の製品とも違う、正に異彩を放つ楽器です。
弦毎にピックアップを搭載しただけでなく、それぞれにボリューム / トーンのコントロール(2段式ノブ)を設置、更にその信号を個別にアウトプットする仕様となっています。
つまりアンプも6台使用する大掛かり(大袈裟?)なセットで使う事が前提という、実にダイナミックな発想です。
6個の出力からは色違いのケーブルが伸び、それぞれ6色に塗り分けられたアンプに繋がります。
6台のアンプの配置次第で、弾く弦が変わる度に音の鳴る位置も変わるという、6箇所にパンニングされた音場が構築されます。
アンプを扇状に配置して、ゆったりしたアルペジオや駆け抜けるようなスイープを弾いた所、正に「音が回る」ような感覚を得られました。
まあ色々真面目に書いてみましたが、実際手に取って音を出したらこんな感じです。
とにかく楽しくてご機嫌なわけです。
遊んでるうちにすっかりハマって真剣になってしまいましたが…
各アウトプットにPC上でエフェクトをかけたりも…
色んな方が訪れて試奏する所を拝見したのですが、やはり人によってアプローチが異なり、それぞれの音が鳴る事が当たり前ながら面白かったです。
ギタリストとしては「色んなエフェクターを繋いでみたい」と思うもので、各自持ち寄ったペダルを繋いだりして、色んな意味でカオスになったりもしてました。
takutoさん (about tess, カオティック・スピードキング, world’s end girlfriend)が弾いている写真を撮らせてもらったのですが、その写真がアップされた所TwitterでRTされまくって、当人達も驚く事になりました。
1弦につき1アウトプットのギター弾きました。6アウトプットです。スィープで自分の周りを音が走り抜けて面白かったです。 pic.twitter.com/5AtnIpRNwC
— takuto_ (@takuto_) 2014, 3月 9
気付けばちょっとしたまとめ記事まで…
- この発想はなかった。「音がグルグル回るギター」がツイッターにアップされる
- http://ima.goo.ne.jp/column/article/722.html
作者のゆみおさんは金工を中心に制作活動をされている女性です。
楽器専門の制作者とは良い意味で違う発想をお持ちで、実に新鮮な印象を受けました。
6pangt.作者:ゆみおさん
- web
- http://andr01d01.web.fc2.com/
- https://twitter.com/yumio_bunny
- ブログ | ロクパンギター試奏会
- http://andr01d.blog93.fc2.com/blog-entry-173.html
いずれこのシステムを使ったイベント等も是非やって欲しいと思います。
その際にはまたお知らせしたいと思います!
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