Animals Pedal 3連続レビュー#2 Rust Rod Fuzz【ラムズヘッド系ファズ】
- 2016-10-31 (月)
バランス良く使いやすいマフ系ファズ
新ブランドAnimals Pedalのエフェクター3機種を3日連続で紹介しています。
前回紹介したRover Fuzzに続く第2弾はラムズヘッド系のRust Rod Fuzz。
Skreddy PedalsのMarc Ahlfs設計によるもので、Skreddy Pedalsからも同名のペダルが販売されています。
それでは動画をご覧ください!
Animals Pedal | Rust Rod Fuzz [Designed by Skreddy Pedals]
Credit
- Music / Movie / Cast
- Jake Cloudchair
- Thanks to
- Fujigen
- OKADA International Inc.
- PURUS Picks
- Garret Works
解説
1974年製の“本物”は素晴らしい。Rust Rod Fuzzは、おそらくそれを超えた。もう、重たく大きなヴィンテージファズは必要ないだろう。
───Marc Ahlfs (Skreddy Pedals)Rust Rod Fuzzは、ヴィンテージファズペダルの中でも特に傑作として知られる、“ラムズヘッド”回路を再構成したペダルです。
巨大で強力なトーン、ギュッと絞られたミッドレンジ。70年代中期の分厚いファズサウンドと、粘性を持つような独特のレスポンスを併せ持つ鋭くアグレッシブなディストーションサウンドは、特にヘヴィなリフやコードでのプレイにも最適です。太く、どこまでも続くようなサステインと、適度な粘り。ノブの調整範囲は、どの位置に設定しても最高のトーンを作ることが出来るよう調整され、ヴィンテージファズのスウィートポイントを安定していつでも取り出すことが出来ます。特にToneノブは中央付近に設定すれば、すぐにベストなトーンを作ることが出来るよう調整されています。プレイヤーは機材や好みに合わせて微調整をするだけです。
Rust Rod Fuzzは、ホットでモダンな音ではなく、スムースでオールドスクールな魅力のあるファズペダルです。ヴィンテージトーンを知り尽くしたSkreddy Pedalsならではのサウンドです。
●コントロール
Volume:音量を調整します。
Tone:高域成分を中心に、音色をコントロールします。
Sustain:ファズの歪みの強さやサステインの長さを調整します。
使用機材リスト
- ギター
- FGN NST200
- FGN EFL-FM (with DeMont PU)
- アンプ
- Koch Studiotone 40XL Head
- Volume
- 1 (時方向)
- Tone
- 12
- Sustain
- 3
- Volume
- 12
- Tone
- 12
- Sustain
- 12
- Volume
- 12
- Tone
- 7
- Sustain
- 3
- Volume
- 12
- Tone
- 5
- Sustain
- 3
- Volume
- 1
- Tone
- 9
- Sustain
- 2
- Volume
- 3
- Tone
- 3
- Sustain
- 5
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Ram’s Fuzz
まずは私なりにビッグマフらしさを感じたセッティングで弾いてみました。
粒の粗い歪みと太いトーン、それでいてコードの分離感もあるのが特徴的だと思います。
勿論マフらしいロング・サステインも備えていて、完成度の高さを感じさせます。
Basic Setting
全てのノブを12時にした設定です。
オンにした瞬間に音のキャラクターが変わるインパクトは、マフ系らしいものです。
公式説明に「Toneノブは中央付近に設定すれば、すぐにベストなトーンを作ることが出来るよう調整されています」とあるように、太さと歯切れの良さがちょうど良いバランスになっていますね。
Tone : Min
続いてToneを絞り切った設定です。
重心が低くなりますが、こもりは感じさせません。
このセッティングでも実用的なトーンになります。
Tone : Max
今度はToneをフルアップにしました。
かなり高域のギラつきが強調されます。
このトーンの変化もマフらしく感じます。
Fat Rhythm
Toneを絞り気味にした設定でリフを弾きました。
中低域にフォーカスされて粘りを感じる音色です。
Hot Lead
Sustainを上げきった派手めな設定です。
太さ・荒々しさ・サステインと、リードの際にマフに求める要素をバランスよくクリアしていると思います。
総評
まず一言「良く出来ているな」というのが率直な印象です。
ビッグマフらしい音質で、各ノブは実用的な範囲で音作りしやすいです。
ゲインやサステインは十分にありながらも輪郭が潰れすぎない適度な飽和感、そして中域に色気を感じます。
その辺がラムズヘッド系といえるのではないでしょうか。
ルックスはかわいいですがかなり本格的なサウンドです。
是非実物に触れて驚いて欲しいです。