One Control | Anodized Brown Distortion レビュー
- 2014-07-25 (金)
ミニサイズの新実力派DS
One Controlのディストーション、“Anodized Brown Distortion”をレビューします。
BOSS OD-1X / DS-1X、Leqtique Redemptionistに続き、ミュージックランドKEYのご協力を得てデモ映像を作らせていただきました。
まずはこちらを是非ご覧ください!
One Control – Anodized Brown Distortion [presented by MUSICLAND KEY]
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デモの設定を解説
上記デモ映像での設定を紹介します。
アンプはFender Twin Reverb。
ギターはCrews Maniac SoundとミュージックランドKEYのコラボ企画”Key To The Rock”シリーズのレスポール、LS-01FMです。
冒頭にAnodized Brown Distortionをオフにしたトーンを鳴らしています。
アンプはクリーンな設定です。
Basic Setting
- Gain
- 12 (時方向)
- Volume
- 12
- Tone
- 12
まずは全てのノブを真ん中にした設定で弾いてみました。
単音のリフが歯切れ良く鳴らせて、タイトな演奏がしやすいです。
同じ設定のまま、リードも弾きました。
エッジ感や太さを感じていただけると思います。
ピッキングのニュアンスが良く出るので、それを意識した演奏をしています。
Lo Gain Rhythm
- Gain
- 9
- Volume
- 12
- Tone
- 3
ゲイン低めのリズム向け設定です。
序盤はギターのボリュームを5に絞って指弾き、途中からボリュームをフルに上げてピックでカッティングしています。
指先のニュアンスやボリュームへの反応性がかなり高いですね。
レスポールのネック・ピックアップ(フロント)を使ったのですが、あたたかさを残しつつも太すぎない、タイトな音色になっています。
Boost Lead
- Gain
- 7
- Volume
- 3
- Tone
- 5
ゲインを絞りきってブースターとして使ってみました。
非常に伸びやかで濁りの少ないリード・トーンだと思います。
Distorted Chord
- Gain
- 10
- Volume
- 2
- Tone
- 4
歪ませた状態でコードとアルペジオを弾いています。
各弦の分離感がおわかりいただけるんじゃないでしょうか。
例えばテレキャスターなどシングルコイルのギターなら、より分離が際立つでしょう。
Fat Lead
- Gain
- 3
- Volume
- 3
- Tone
- 7
トーンを絞りきって、スムーズなリード・トーンを作ってみました。
ブリッジ・ピックアップ(リア)を使っていますが、ネック側に近いくらいの滑らかなトーンに出来ます。
それでいてコモらず、分離の良さを保っています。
Chunky Rhythm
- Gain
- 5
- Volume
- 2
- Tone
- 5
ゲインとトーンをフルにした設定です。
モダンなハイゲイン系ではなく、あたたかみを残した歪みのキャラクターですね。
オールド・マーシャルの歪みを指向したような、中低域の厚みを感じます。
Full Up Lead
- Gain
- 5
- Volume
- 5
- Tone
- 5
全てのノブをフルにした設定です。
この状態でもニュアンスが十分出ますね。
ピッキング・ハーモニクスが気持ちよく鳴るので多用してみました。
レガートやタッピングも粒立ちが良く、なめらかに音がつながる印象です。
総評
非常に扱いやすいディストーションです。
音の設定幅は広く、しかもどの設定でも使える音色になります。
中低域が充実してあたたかみがあり、それでいて歯切れが良いというのが特徴です。
ピッキング・ニュアンスやギター・ボリュームへの反応性の高さもポイントです。
音色への味付けは癖が少なく、ペダル自体の個性はあまり主張してこないように感じます。
アンプライクな歪みを自然に提供する、というペダルだと思います。
勿論このミニサイズも魅力的ですね。
優秀なディストーション・ペダルです。是非お試しを。
Anodized Brown Distortionは、偉大な音源で聴くことのできる音をコンセプトとして開発をスタートさせました。
世界中のギタリストが目指した歪みは、単に何かのアンプをドライブさせた音を真似れば作ることができるものではありません。どんなアンプを使っても、どんなギターを使っても、常に最良の歪みを作ることができるディストーションペダルであり、またプレイヤーの指先を細部まで表現できるペダルでなければなりません。
さらにディストーションペダルとして十分なゲインを確保し、プレイヤーの自在な表現を助けるコンプレッションとサステインも必要です。なぜなら、Anodized Brown Distortionはディストーションを必要とする全てのジャンルのプレイヤーのためのペダルなのです。大出力チューブアンプの持つレスポンス、操作感、そして分離感。全てを備え、さらに鋭くどっしりとしたアタックとリードからバッキングまでカバーできる柔軟性、不自然な歪みとならないためのハイダイナミックレンジ。
数十年に渡り、数多くの世界的エフェクターやアンプの設計を手がけてきたBJFが、この難題に挑みました。
Anodized Brown Distortionは+26dB~+60dBという広く高いゲイン幅を実現し、同時にディストーションペダルとは思えないほどのハイダイナミックレンジを実現。特にローゲインセッティングでのダイナミックレンジはチューブアンプと比較しても勝るとも劣りません。
Gainを高く設定したままでも、ピッキングアタックとギターのボリュームによる手元のコントロールで、コンプレッションのかかったクリーンなアルペジオにも即座に対応できます。ハムバッキングピックアップでは完璧にバランスされた、偉大なディストーションサウンドが得られ、シングルコイルならシングルコイルらしい、十分なローミッドを持つ歪みとなります。アクティブピックアップなら、ディストーションを簡単に制御できます。
Anodized Brown Distortionは、様々なアンプと組み合わせても最高のディストーションが得られます。
ブリティッシュスタックとの組み合わせは特に格別ですが、アメリカンクラシックアンプや、トランジスタのクリーンアンプと組み合わせると、ソリッドでありながら立体的で、音色の粒子が1つ1つ振動するような歪みが得られます。タイトかつ分厚いローエンド。不自然にシャリシャリしない、ナチュラルなサチュレーションのプレゼンス。ギターのボリュームを下げれば、高域のサチュレーションが薄まり、クリーンに。十分にソリッドでありながら有機的なサウンド。自然に減衰しつつ、長く続くサステイン。
1台のコンパクトなディストーションエフェクターでは不可能に思えるようなこれらの特性を全て持ち合わせたディストーションペダルがAnodized Brown Distortionです。
まさに新しい時代に定義される、全く新しいディストーションペダルです。
- 特徴
- BJFによる完全新設計のディストーションペダル
- ディストーションを必要とするどんなジャンルにも対応するディストーション
- ギターやベース、アンプやエフェクターを選ばない扱い易さ
- ハイレスポンス、ハイダイナミックレンジで扱い易い歪み
- アルミ削り出しのハイクオリティなミニサイズケース
- 電池内蔵も可能
- 6~18Vで駆動
エフェクター専門店ナインボルトより