BOSS DS-1X レビュー
- 2014-03-30 (日)
新たな定番になるか?最先端DSの実力はいかに
2014年3月に発売されたばかりのエフェクター、BOSS DS-1X。
先にレビューしたOD-1Xに続き、今回はこのディストーションを紹介します。
ミュージックランドKEYのご協力を得てデモ映像を制作しましたので、まずは是非ご覧ください!
【MUSICLAND KEY】BOSS DS-1X
35年以上に渡って培ったオーバードライブ/ディストーション設計のノウハウと最新技術を注ぎ込んだスペシャル・エディション・モデルがBOSSコンパクト・シリーズに登場。従来の回路設計では成し得ない表現性とレスポンスを実現した最新の歪みサウンドをギタリストに提供します。
◎ タイトな低域とパンチのある中高域を両立した強力なディストーション・サウンド。
◎ 指板上のどのポジションでも演奏者のプレイに合わせて理想的な歪みを提供。
◎ 深い歪みで弾いた時も、コードを弾いたときの1音1音の分離感は圧倒的。
◎ ハイゲインと超低ノイズの両立を実現。
◎ 4つのつまみにより従来のペダルと同様のシンプルな操作で圧倒的に幅広い音作りが可能。
◎ つまみやパネルにクローム・パーツを採用、ビンテージ・スタイルの銀ネジ仕様と合わせ特別感のある外観に。– BOSS公式サイトより –
デモの設定解説
上記デモ映像での設定を紹介します。
アンプはRoland JC-120のCh1で、Treble/Middle/Bassは全て12時方向のフラットなセッティングです。
ギターとアンプのみでは全くクリーンで歪まない設定で、歪みエフェクターのキャラクターが反映されやすいと言えます。
ギターはFujigen ストラトキャスターとGibson Les Paul Studio Fadedで、それぞれピックアップはストラトがネック(フロント)、レスポールがブリッジ(リア)です。
最初の「Basic Setting」のみストラトのブリッジ・ハムバッカーですが、それ以外は曲中でずっと同じピックアップを使用しています。
Basic Setting [Time : 0:12 – 0:42]
- LEVEL
- 12 (時方向)
- LOW
- 12
- HIGH
- 12
- DIST
- 12
Light Drive [0:43 – 0:52]
- LEVEL
- 2
- LOW
- 10
- HIGH
- 2
- DIST
- 8
Mild Boost [0:53 – 1:12]
- LEVEL
- 4
- LOW
- 9
- HIGH
- 9
- DIST
- 7
Mid Distortion [1:12 – 1:42]
- LEVEL
- 2
- LOW
- 7
- HIGH
- 7
- DIST
- 2
Chunky Distortion [1:43 – 1:52]
- LEVEL
- 2
- LOW
- 3
- HIGH
- 2
- DIST
- 3
Hot Lead [1:53 – 2:25]
- LEVEL
- 1
- LOW
- 9
- HIGH
- 2
- DIST
- 3
Review
エッジが効いていて、厚みのある歪みです。
ジューシーというかシズル感があるというか、絶妙な粒の粗さの歪みだと感じました。
高域に広がりがあって、それが空気感を演出しているように思います。
自然な太さよりも、迫力を感じさせる厚みや歯切れの良さに重点を置いた印象を受けます。
非常にタイトで、特にミュートしてピッキングする際には小気味良さを感じます。
OD-1Xにも音の立ち上がりの速さを感じましたが、DS-1Xではそれがタイト感として表現されているように思います。
LOWとHIGHのコントロールはOD-1X同様に効きが良いです。
歪みの質が基本的に硬めで、HIGHでその硬さを調整する感じです。
低域はOD-1Xと比べてタイトです。LOWを上げるとスピーカーの箱鳴りを感じさせる音圧が出てきます。
LOWとHIGHの両方を下げた場合も、ツヤのある中域寄りの音色になって良い感じです。
DISTの設定幅もかなり広いですね。
下げてブースター的に使う方法もいけました。
上げていけば、これで歪みが足りないという事はないんじゃないかと思うくらいまで歪みます。
これ1台でノイズやシューゲイザー的な音の壁にも対応出来ると思います。
そして、そこまで行っても破綻しないというか、使える音になるあたりはさすが最先端と感じました。
分離の良さもかなりのものだと思います。
コード感のバランスを保ったまま、歪みと音圧を上げる事が出来ます。
単音でも厚みがあり、複音との音圧差をあまり感じません。
これは使いやすいポイントのひとつだと思います。
同じ設定でバッキングとリードの両方を違和感無くこなせるのではないでしょうか。
OD-1X同様に「BOSSが新たなスタンダードを世に送り出す」という意図を感じた為に、それなりの先入観を持ってこのペダルに接したのですが、想像を上回るものでした。
ここまで音作りの幅が広く、極端と思えるような設定でもクオリティを保っているのは流石というしかありません。
間違いなく凄いディストーションです。
BOSS DS-1X
関連記事
- Prev: BOSS OD-1X レビュー
- Next: Leqtique Redemptionist デモ映像