【デモ動画x3】Caparisonのギター3機種レビュー
- 2016-02-16 (火)
タイプの異なる3機種を弾き比べ
日本製の高品質なギターを製作するブランドCaparison Guitars。
今回は特別に、タイプの異なるギター3種を弾かせていただき、それぞれのデモ動画を収録しました。
動画3本同時公開です。まずは是非ご覧になってください!!
Caparison Guitars | Angelus-M3B
Caparison Guitars | Dellinger Prominence
Caparison Guitars | Dellinger II FX-WM
- Music / Movie / Cast
- Jake Cloudchair
- Cinematography
- Yusuke Maehara
- Thanks to
- ミュージックランドKEY
- One Control
- Anasounds
- Fluxmachines
- Movall
- Kelly SIMONZ & Project Y.M.D.
- Garret Works
- PURUS Picks
使用機材
- アンプ
- Hughes & Kettner GrandMeister 36 (Angelus & Dellinger Prominence)
- Fender Twin Reverb (Dellinger II FX-WM)
- エフェクター
- Anasounds Savage (オーバードライブ), Utopia (アナログ・ディレイ)
- One Control Granith Grey Booster (クリーン・ブースター), Prussian Blue Reverb (リヴァーブ)
- Movall PlexiTroll (ディストーション), Choral Mermaid (コーラス)
- Leqtique 9/9 (ディストーション), Kelly SIMONZ KS-ODXⅡ (オーバードライブ/ブースター), Fluxmachines Velvet Violin (ディストーション)
Angelus-M3B
Body構造は、Mapleアーチド・トップボディの特徴的なサスティーンに、低音の輪郭を鮮明にし、豊かなサスティーンを実現する”M3B”構造です。Ebony指板インレイは、フルバージョンの”Oval”インレイとなりました。マシーンヘッドには、Gotoh製のロックチューナーを搭載し、Graph-Techナットのコンビネーションで、よりチューニングの安定を図りました。テールピースには、JSMモデルで定評のある弦をボディ裏から通す構造で、各弦ごとにテンションバランスが取れた弾き心地を体感できます。コントロールはシンプルですが、ピックアップセレクターSchaller Mega Switchにより、コイルスプリットによる多彩なサウンドを得ることができます。
“M3B” ボディ構造について
M3B構造は、ボディ・バックに、Neckとほぼ同じ幅のMaple材をセンターに、その両サイドにMahogany材を配置して構成します。 ボディバック中央のMaple材とネックのMaple材がセットネック構造でジョイントされる構造です。 ボディ・トップは、Maple材のアーチ形状です。–公式ページより-
レビュー
レスポールやPRSを思わせるアーチド・トップのモデルです。弦を裏通しする構造になっています。
太く粘りのある音色ですね。中低域が豊かで、甘みを感じさせるリード・トーンを持っています。
それでいてブライトさも持ち合わせています。特にコイルスプリットさせた時には鋭く抜けの良いトーンになり、アルペジオやカッティングにも合います。
今回紹介する3機種の中では正統派といえる太さと安定感があります。
スペック
- Body
- Top : Maple | Back : Mahogany / Maple / Mahogany
Bridge : Gotoh GE-103B-T
Tailpiece : Through Body Stringing - Neck
- Maple, Set-In, Gloss Finish
Fingerboard : Ebony with Ivory Binding, Oval Inlay
Radius : R350 to R400
Scale Length : 628mm (24 3/4″)
Nut Width : 42mm
Fret : 24 Jumbo Frets
Nut : Graph Tech Black TUSQ - Headstock
- Angelus with Ivory Binding
Head Angle : 15 Degrees
Machine Heads : Gotoh SG381-07 MG-T - Electronics
- Pickups : Caparison PH-F [Neck] / Caparison PH-R [Bridge]
Controls : Master Volume (CTS 500kΩ A), Schaller Mega Switch Model M (5-Way Lever Switch) - Colour
- Dark Ale [今回使用モデル], Black, White
Dellinger Prominence
24フレットでボルトオン・ネックという、スタンダード仕様と言えるDellingerモデルは、2011モデルから”M3”ボディ構造を採用して、その音質を進化させました。2015Dellinger Prominenceでは、プレイヤービリティを大幅に向上させるため、”TAT Curve Top”をDellingerモデルで実現することを目指しました。それは単なるルックスのためのカーブトップではなく、ボルトオンネック構造での精巧なネックジョイントによるプレイヤビリティの追求です。 Dellinger Prominenceは、ボルトオンネックギターにTATの弾き易さを同居させる事を可能にしました。 ボディーカラーには、新モデルに適した次世代カラーの開発を行い、”Trans.Spectrumカラー”3色を開発しました。”M3″ボディ構造を見ることができるTrans.カラーでありながら、見る角度によってカラー変化を伴います。塗装職人の技が可能としたスペシャルカラーです。 ピックアップ・レイアウトもこのモデルの特徴です。ネックピックアップ側にシングルサイズのハムバッキング・ピックアップ”SH-N”とシングルコイル・ピックアップ”VS-IA”を組合わせています。ネックポジションで、ハムバッキングとシングルコイルの2種類のサウンドを得ることができます。また、ピックアップセレクターSchaller Mega Switchにより、コイルスプリットによる多彩なサウンドを得ることができます。
–公式ページより-
レビュー
所謂ディンキー・タイプのボディ・シェイプですが、フラット・トップではなく非常に緩やかなアーチド・トップになっています。
ボディの木目と、角度によって色味が変化するカラーが鮮やかです。
更に個性的なのが、ネック側にシングル・サイズのピックアップが2基並んで搭載されている点です。構造的にはHSH配列と言えますが、独特なレイアウトですね。
今回唯一のトレモロ搭載ギターで、特にリード・プレイで本領を発揮するモデルだと思います。
スペック
- Body
- Mahogany / Maple / Mahogany (TAT Carve)
Bridge : Schaller S-FRT II with Special Corrosion Resistant Screws - Neck
- Maple, Bolt-On Joint, Oil Finish
Fingerboard : Ebony With White Binding, Clock Inlay
Radius : R350 to R400
Scale Length : 648mm (25 1/2″)
Nut Width : 42mm
Fret : 24 Jumbo Frets
Nut : Schaller R2 Locking Nut - Headstock
- Devil’s Tail With Dellinger Prominence Logo, White Binding
Head Angle : 15 Degrees
Machine Heads : Gotoh SG381-07 H.A.P. - Electronics
- Pickups : Caparison SH-N(S) + VS-IA [Neck] / Caparison PH-R [Bridge]
Controls : Master Volume (CTS 500kA), Schaller Mega Switch Model M (5-Way Lever Switch) - Colour
- Trans. Spectrum Red [今回使用モデル], Trans. Spectrum Black, Trans. Spectrum Blue
Dellinger II FX-WM
Dellinger II FX-WMは、ボディに”WM”構造を持ったモデルです。豊かな鳴りと低音域までのバランスの良いサウンドを実現します。 仕上げは、ナチュラルな木材の質感を残す独特な塗装方法です。2015ラインナップでは、新カラー”Machine Grey”を加えて3色となりました。(ヘッド・トップはPro. Blackフィニッシュです。 ブリッジは、Caparisonデザインの(Gotoh社製)Fixed Bridge6を搭載。このブリッジのベースプレートは、軽量かつ硬質なジュラルミン製、サドルにはGotoh社製のブラスサドルという構成です。サドルの可動範囲が大きいので、 B-チューニングからレギュラーチューニングまで、また様々な弦のゲージに対応できます。 マシーンヘッドには、Gotoh製のロックチューナーを搭載、Graph-Techナットのコンビネーションにより、チューニングの安定を図りました。
Dellinger II FX-WMは、ハイアウトプットのCaparison PH-R/PH-Fハムバッキングピックアップを搭載しています。 コントロールは、必要最小限のマスターボリュームと3 Wayセレクタースイッチの構成です。
–公式ページより-
レビュー
こちらもディンキー・シェイプですが、前出のProminenceとはまた異なった雰囲気を持っています。
ボディの仕上げが非常に独特で、敢えて目止めをせず非常に薄い塗装を施されていて、木そのものを直に感じさせるような質感に大きなインパクトを受けました。
低域が豊かなボディ材や可動範囲の広いブリッジなどダウン・チューニング対応といえる仕様になっています。他2機種のデモはレギュラー・チューニングでしたが、このモデルのみドロップCにしています。
低域をパワフルかつタイトに響かせる音色で、モダンなメタル・スタイルにフィットするギターです。加えてサスティンの長さも特筆ものです。
スペック
- Body
- Top : Walnut / Back : Mahogany
Bridge : Caparison Fixed Bridge 6 - Neck
- Maple, Bolt-On Joint, Oil Finish
Fingerboard : Ebony With White Binding, Clock Inlay
Radius : R350 to R400
Scale Length : 648mm (25 1/2″)
Nut Width : 42mm
Fret : 24 Jumbo Frets
Nut : Graph Tech Black TUSQ - Headstock
- Devil’s Tail With Dellinger Logo, White Binding
Head Angle : 15 Degrees
Machine Heads : Gotoh SG381-07 MG-T - Electronics
- Pickups : Caparison PH-F [Neck] / Caparison PH-R [Bridge]
Controls : Master Volume (CTS 500kA), Schaller 3-Way Toggle Switch - Colour
- Machine Grey [今回使用モデル], Natural, Charcoal Black
どのモデルも仕上げが美しく、弾き心地も素晴らしいギターです。
Caparisonギター・デザイナーの菅野氏とお話させていただいたのですが、随所のこだわりに感嘆しました。
是非楽器店で実物に触れてみてください!