【動画+レビュー】ナインボルトペダルズ新作 I was a Wolf in the Forest Distortion
- 2015-06-30 (火)
ナインボルトオリジナルのクラシックなディストーション
エフェクター専門店ナインボルトのオリジナルブランド“NINEVOLT PEDALS”。
「可愛い動物たちやユニークなキャラクターをモチーフにしたオリジナルペダル」というコンセプトで、既にSurfing Bear OverdriveとRelaxing Walrus Delayという2機種が発売されています。
この度新機種のディストーション“I was a Wolf in the Forest Distortion”とリバーブ“Bath Time Reverb”が発売されました。
早速この2機種のデモ動画を制作しました。
今回はまずディストーションのレビューを掲載します。
まずは是非動画をご覧くださいませ!
I was a Wolf in the Forest Distortion【ナインボルトペダルズ】
Bath Time Reverb【ナインボルトペダルズ】
- Music / Movie / Cast
- cloudchair
- Cinematography
- Yusuke Maehara
- Thanks to
- Fujigen
- Lep International
- ミュージックランドKEY
- PURUS Picks
- Sfarzo Strings
- Garret Works
I WAS A WOLF IN THE FOREST DISTORTIONは、全てのロックギタリストのためのクラシックなディストーションを作るペダルです。
ステージ上でも大きな存在感を持つ、大きな黒いアンプ。アンプヘッドとキャビネットが独立したブリティッシュスタックアンプが持つ、厚みがあり、暖かでエッジの効いたディストーションサウンドを作ることが出来ます。
多くのディストーションペダルは、一度ONにすれば常に強めの歪みがかかることがありますが、I WAS A WOLF IN THE FOREST DISTORTIONはDRIVEノブを低く設定することで、軽いクランチがかかる歯切れのよい歪みから、クリーミーなオーバードライブトーン、そしてザクザクとしたクラシックディストーションまで、様々な歪みを作ることができます。
ギター本体のVolumeノブを使っても歪みの強さを調整することができるので、まるで本物の真空管スタックアンプのような迫力と操作感、そして音色が得られます。
全体の音量を調整するVOLコントロール、歪みの強さを調整するDRIVEコントロール、そして特に高域を中心に音の明るさをコントロールするTONEコントロールを装備します。
さらに、ペダル内部にはPresenceとBassトリムポットがあります。Presenceは左に回すことで音色のトップエンドを、Bassは右に回すことで音色のボトムエンドを軽く強調することができます。
パワーアンプにあるプレゼンスやディープコントロールのような音色の微調整を行います。フットスイッチはトゥルーバイパス。9V電池、またはスタンダードなセンターマイナスDC9Vアダプターで駆動します。
デザインはオーストラリアで活動するサーフアート画家Jonas Cleasson氏が担当。
犬と登山ハイキングをしたときに、ずっと遠吠えをしていました。祖先である狼の血が騒いだのでしょう。帰宅すると普段の犬に戻ります。そんな情景を思い浮かべながらデザインに落とし込みました。消費電流:6mA
インプットインピーダンス:500k ohm
アウトプットインピーダンス:10k ohm– ナインボルト商品ページより –
使用機材
デモで使用した機材は下記リストの通りです。
- ギター
- FGN (Fujigen) EFL-FM
- FGN NST200
- アンプ
- Hughes & Kettner GrandMeister 36 (Clean CHのみ使用、Red Box Outからライン録音)
- ピック
- PURUS Picks 木製オリジナル・ピック
- 弦
- Sfarzo SFT Screamers .010〜.046
それではデモでの設定を紹介しながらレビューしていきます。
Basic Distortion
- Vol
- 12 (時方向)
- Tone
- 12
- Drive
- 12
まずは全てのノブを12時方向にした基本設定です。
自然な太さと厚みを感じる、チューブアンプ的な歪みです。
アタックが歯切れ良く、粘り気も感じるトーンです。
ペダル内部にはPresenceとBassトリムポットがありますが、今回は全編デフォルト設定のまま使用しています。
微調整して更に音色を追い込む事も出来ます。
リード・パートではBath Time Reverbで短めのルーム・リバーブをかけています。
Crunch Rhythm
- Vol
- 2
- Tone
- 10
- Drive
- 9
Driveを低めにしたクランチ設定です。
冒頭ではストラトのボリュームを7にしてクリーン気味に、途中から10に上げています。
シングルコイルの固い質感に、あたたかみのある歪みを加えます。
Mild Boost
- Vol
- 5
- Tone
- 7
- Drive
- 7
DriveとToneを絞り切り、Volumeをフルにしたブースター的セッティングです。
トーンを絞り切っても全くこもった感じはなく、実用的な仕様になっています。
クリーミーな質感のあるオーバードライブ的なトーンです。
なお、このパートではRelaxing Walrus Delayで薄くスラップ・ディレイをかけています。
Edgy Boost
- Vol
- 4
- Tone
- 4
- Drive
- 8
Driveを低めに、Toneを上げ気味にしたトレブル・ブースター的な設定です。
ストラトのネック・ピックアップに鋭さと音圧を加えます。
Hard Distortion
- Vol
- 1
- Tone
- 5
- Drive
- 5
ToneとDriveを最大にした設定です。
ゲインは抑えめといえるでしょう。
硬質ですがメタリックな感じはなく、アンプ的な歪みを志向しています。
Hot Lead
- Vol
- 5
- Tone
- 2
- Drive
- 2
Drive高めでVolumeを最大にしたリード向けセッティングです。
ザクザクとしたアタックのバイト感が心地良いです。
あたたかみのある歪みですが、ピッキング・ハーモニクスが鋭く響きます。
終盤でのフル・ピッキングの速弾きは軽いタッチで弾いていますが、粒立ち良く音圧も感じます。
総評
ディストーションとして王道といえるトーンを出すペダルです。
幅の広さを持ちつつも使いやすく仕上げられています。
この辺のバランスはさすがエフェクター専門店オリジナル・ブランドという印象を受けます。
このシリーズはエフェクターと同じデザインのTシャツを作っているのですが、まさにTシャツが欲しくなるデザインです。
手頃な価格で実用的なディストーションを探している方には特にお薦めです。
次回はリバーブ”Bath Time Reverb”を紹介します。
そちらもお楽しみに。
I WAS A WOLF IN THE FOREST DISTORTION | ナインボルト
BATH TIME REVERB | ナインボルト
FGN NST200 | ミュージックランドKEY
FGN EFL-FM | フジゲンオンラインショップ
Hughes&Kettner GrandMeister 36 | ミュージックランドKEY
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