【ナインボルトペダルズ第2弾】Relaxing Walrus Delay
- 2015-05-01 (金)
リーズナブルで使いやすく、かわいいディレイ
前回レビューした“Surfing Bear Overdrive”に続くNINEVOLT PEDALS第2弾。
“NINEVOLT PEDALS”はエフェクター専門店ナインボルトのオリジナルブランドです。
「可愛い動物たちやユニークなキャラクターをモチーフにしたオリジナルペダル」というコンセプトの、実にかわいいデザインのエフェクターです。
第1弾のオーバードライブ、そして第2弾のディレイが発売されたばかりです。
この2機種のデモ動画を同時公開しまして、早速好評をいただいています。
今回の記事では第2弾“Relaxing Walrus Delay”のレビューを掲載します。
まずは是非動画をご覧くださいませ!
Ninevolt Pedals | Relaxing Walrus Delay
- Music / Movie / Cast
- cloudchair
- Cinematography
- Yusuke Maehara
- Thanks to
- Fujigen
- Lep International
- One Control
- PURUS Picks
- Sfarzo Strings
RELAXING WALRUS DELAYは、ギタープレイに“凄み”を加える上で欠かせない、スタンダードで扱い易いディレイエフェクトです。
Blend、Time、Repeatのシンプルなコントロールノブは必要かつ十分で、迷うこと無く必要なセッティングが行えます。
ディレイタイムは1~500msと幅広く、ダブリング~ショートディレイ、ミディアム、ロングディレイまでをカバーします。RELAXING WALRUS DELAYのディレイトーンは、ヴィンテージアナログディレイに近く、同時にデジタルディレイとしてのクリアさも備えています。絶妙なバランスで仕上げたトーンはBlendノブの設定により、ディレイの音色を原音と混ざって溶けゆくような自然な残響に設定したり、逆にあえて目立たせたりすることが出来ます。
アナログディレイさながらのセルフオシレーションも備え、常時ONで使用するディレイから超絶な飛び道具としてのディレイまで、多彩な用途をカバーできます。
ペダルボードに1台あると重宝するエフェクトペダルです。フットスイッチはトゥルーバイパス。9V電池、またはスタンダードなセンターマイナスDC9Vアダプターで駆動します。
デザインはオーストラリアで活動するサーフアート画家Jonas Cleasson氏が担当。
*誰もが夢見る最高のキャンピングトレイラーでサーフィン後の昼下がりをゆっくり楽しむセイウチをイメージしてデザインしました。– ナインボルト商品ページより –
デモの設定とレビュー
今回はフジゲンの協力を得て、ギターを2本使用しています。
FGN MSA-HP-CとFGN EOS-ASH-R、どちらも鳴りが良く弾いていて楽しいモデルでした。
アンプはFender Twin Reverb。
そして木製ハンドメイド・ピックPURUS Picksのオリジナル・モデルを使っています。
弦はSfarzo SFT Screamersの.010〜.046ゲージを使用しています。
なお全編で同ナインボルトペダルズのオーバードライブ“Surfing Bear Overdrive”を使用しています。
そちらの設定については前回のレビューで紹介しています。
それではデモでの設定を紹介しながらレビューしていきます。
Medium Delay (イントロもこの設定)
- Blend
- 3 (時方向)
- Time
- 11
- Repeat
- 1
ディレイ・タイムを4分音符に設定して、シンプルなコード・プレイを弾いてみました。
デジタル・ディレイながらアナログ的なトーンを持つタイプです。
ディレイ音はやわらかいトーンで、減衰も自然です。
あたたかさがあり使いやすいと思います。
Slap Delay
- Blend
- 12
- Time
- 8
- Repeat
- 11
Timeを短く設定したスラップ・ディレイです。
奥行き感を演出する効果です。
ディレイ音に癖がなく馴染みやすいです。
より効果を強く聴かせたいならBlendを上げても良いでしょう。
Sequential Delay
- Blend
- 5
- Time
- 10
- Repeat
- 10
Timeを符点8分に設定した、シーケンス的な効果を演出するディレイです。
デジタルらしいクリア感や原音を邪魔しない減衰感が、この手の演奏に向いていると言えます。
Long Delay
- Blend
- 3
- Time
- 3
- Repeat
- 8
Timeを2分音符にしたロング・ディレイで、輪唱のような効果を狙ってみました。
ディレイ音がはっきり聴こえつつも、原音に対して濁りを感じさせない、バランスの良いトーンです。
Self Oscillation
- Blend
- 3
- Time
- 11
- Repeat
- 5
最後はRepeatを最大にして発振させました。
ちなみにこのペダルには内部にトリマーがあり、Repeatの設定を調整出来ます。
この動画では最大にする事で発振しやすい設定にしています。
トリマーを下げれば発振させにくくなりますので、お好みに合わせて調整可です。
なお、この動画ではディレイ音が聴こえやすいようBlendを高めに設定しました。
下の動画“Surfing Bear Overdrive”でもリードパートでRelaxing Walrus Delayを使用しています。
こちらの動画ではBlendを低めに設定した控えめな効果です。
こちらでの設定も紹介しておきます。
Ninevolt Pedals | Surfing Bear Overdrive
Basic Drive (リード部分)
- Blend
- 8
- Time
- 11
- Repeat
- 10
Fat Boost
- Blend
- 9
- Time
- 1
- Repeat
- 9
Crunch Lead
- Blend
- 8
- Time
- 8
- Repeat
- 12
Hot Lead
- Blend
- 9
- Time
- 11
- Repeat
- 10 (アウトロでは2に上げています)
総評
第1弾の“Surfing Bear Overdrive”と同様に、一般的に求められる要素を網羅しつつ使いやすく仕上げています。
アクを感じない音色なので主張が弱めですが、むしろそれが狙いではないかと感じました。
強い個性ではなく安定した汎用性を持っています。
デザインに関しては個性派ですね。独特のテイストはかわいくて味があります。
リーズナブルな価格、使いやすさ、そしてかわいいデザイン。
今後も新製品をリリースする予定ですし、NINEVOLT PEDALSはとても楽しみなブランドです。
RELAXING WALRUS DELAY | ナインボルト
SURFING BEAR OVERDRIVE | ナインボルト
FGN MSA-HP-C | フジゲンオンラインショップ
FGN EOS-ASH-R | フジゲンオンラインショップ
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