エフェクターブックVol.66「テクスチャー系ペダル」特集
- 2024-12-26 (木)
特徴的なエフェクトを音楽的に扱う
エフェクターブックVol.66は「テクスチャー系ペダル」特集。
テクスチャー系ってなんだ?と思われる方も多いでしょうが、ごく簡単に言うならば面白い音が出せるカテゴライズに捉われないエフェクターの総称です。
今回私は愛用しているLine 6 DL4 MkIIが搭載する、一般的なディレイとは異なるユニークなエフェクトを用いて、いかに音楽的に使えるかという実例を紹介しています。
記事と連動する動画も制作しましたので是非ご視聴ください。
エフェクトの音にインスパイアされた小曲集といった趣となっております。
【エフェクターブックVol.66】テクスチャー系エフェクトの実用例 feat. Line 6 DL4 Mk II
使用機材
- ギター
- Yamaha “Revstar RSS20”
- ギター・アンプ
- Universal Audio “UAFX Dream ’65”
- エフェクター
- Line 6 “DL4 MkII” [ディレイ/リヴァーブ/ルーパー]
- Studio Daydream “Signal Penetrator V2.0 / SP-2” [バッファ]
- Leqtique “Caeruleum Lightdrive High Definition” [ブースター]
- Leqtique “Maestro Antique” [オーヴァードライヴ]
- Leqtique “11/11” [ディストーション]
動画で使用しているギターは今回初登場となるYamaha Revstar RSS20です。前々から気になっていたモデルなのですが、実際弾き心地も音も良くてルックスもかわいくて非常に気に入りました。
ギターの基本的な音色にはLeqtiqueのペダルを3種使っています。復活のアナウンスがあって以来、待ち遠しくてまた愛用している今日この頃です。
今回は縦型動画も制作しました。スマートフォンでご視聴の方は是非こちらもお楽しみください。
本誌では上記の記事と動画以外でも色々書かせてもらっておりまして、「テクスチャー系サウンドメイクの手がかりを探る」と題したディスクガイドでは全56枚中21枚分を担当しています。ジャンル的にロック以外の作品が多く、ギターすら入っていないものも含まれているのですが、実はそのような音楽も愛聴していたので、今回は書く機会が巡ってきて嬉しかったです。
新製品レビューではBOSS SDE-3、Jackson Audio New Wave、One Control Chamaeleo Tail Loop MkIII、TrueTone 1 Spot Pro XP8-PSを担当しました。
今回も興味深い内容の一冊です。
【特集】
TEXTURE PEDALS
ペダルとじっくり向き合って自分のものにする【特集の概要】
・雑誌の世界では(おそらく)世界初となる“テクスチャー系ペダル”特集
・エレクトロニカなどで確立された“グリッチ”、“グラニュラー”、“スタッター”といった新しい効果を深堀り
・テクスチャー系ペダルに先鞭をつけた国内外のブランドへインタビュー(計6ブランド)
・世界的に有名な機材系YouTuber“Knobs”とテクスチャー系の使い手ギタリスト“西田修大”が対談【特集の内容】
今回のエフェクターブックは“テクスチャー系ペダル”特集。「テクスチャー系」と言われても、恐らく多くの人が「?」という感じでしょう。それもそのはず。“テクスチャー系”とは、ここ最近になって注目度が急上昇してきたグリッチ、グラニュラー、スタッター、ローファイなどの効果を生み出すペダルをまとめた総称。特集を組むにあたって、編集部が勝手に命名しました(以前から一部ではそう呼ばれていましたが)。要は、元々テクノやエレクトロニカで使われてきたノイズ的な味付けをギターでも扱えるようにしたペダルのこと。楽曲に絶妙なフックを与える“質感”をもたらしてくれるタイプの製品です。例えば、『Kid A』以降のレディオヘッド・ナンバーを思い浮かべてもらえれば、わかりやすいかもしれません。そうした新しい効果であるだけに、特集で紹介したペダルは活用方法がまだまだ確定していないものばかり。使い手に音楽的なクリエイティヴィティがないと扱うのは難しいかもしれませんが、チャレンジする価値はあります。上手い使い方さえ編み出せれば、自身が奏でる音楽に唯一無二のスパイスを加味してくれることは間違いありません。特集の各項目にはそのためのヒントを散りばめておきましたので、ぜひ何度も読み返して創造の糧としてみてください!■CONTENTS—————————————————–
[特集1]
TEXTURE PEDALS
ペダルとじっくり向き合って自分のものにする[Interview] トム・マジェスキ (Chase Bliss)
[Special Talk Session] Knobs×西田修大
[Chronicles] テクスチャー系ペダルはペダル界の突然変異なのか?
[Disc Guide] テクスチャー系サウンドメイクの手がかりを探る
[Analysis] 「音楽」と「ノイズ」の境界線はどこにあるのか?
[Tutorial] テスクチャー系ペダル用語解説
[Interview] ザッカリー・ヴェックス(Z.Vex)&ジョエル・コルテ(Chase Bliss)
[Interview] カート・マルウィン(Red Panda)
[Interview] ジェイミー・スティルマン (EarthQuaker Devices)
[Interview] Taro Aiko (MASF Pedals)
[Interview] デヴィッド・ピーターセン (the King of Gear)
[Instructions] BENIMARU先輩が示す 「グリッチ系ペダル、事始め」
[Analysis] 現行最新“テクスチャー系ペダル”試奏分析
[Instructions] 伊東真一がテクスチャー系ペダルの使い方をレッスン!
[Instructions] 攻撃する機械[限定復活回](Taro Aiko)
[Instructions] ステージでテクスチャー系を生かす (坂本夏樹)
[Instructions] “DL4 MkII”で“テクスチャーのマジック”を披露 (Jake Cloudchair)[Pedal Board Profiling]
・生形真一(Nothing’s Carved In Stone)feat. Wren And Cuff UB-Stone Fuzz[特集2]Walrus Audio
パンデミックを経て模索したペダル・メーカーとしての存在意義[新製品紹介]
COMING UP NEXT NEW PRODUCTS REVIEW[Event Report]
Tokyo Pedal Summit 2024[Interview] Builder’s Voice
・FREE THE TONE feat. MOTION LOOP
・DSM & Humboldt Electronics
・Petla[新製品インフォメーション]
[連載] Whatever cool with me
・Let me be your patch cable(兎沢貴広/EQD)
・音の正体(布施雄一郎)
・BENIMARULABO[出張版](BENIMARU)
・その音、自家製につき(Kensei Ogata)
・なんばの楽器店からキラーパス(兼政拓実)
・マニアの極北(細川雄一郎)・次号予告/編集後記
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