冬の3枚
- 2007-12-04 (火)
- カテゴリー: Review
「冬になるとコレを聴きたくなる」個人的定番アルバムを3枚紹介します。
Finally We Are No One / Mum
Finally We Are No One / Mum (2002)
僕はアイスランドへ行ったことはないけれど、あの国は冬のイメージを感じさせる。
(と思ったら実際は温暖な気候らしいけど)
このMumは特に、北国育ちの僕にとってなんだか懐かしさを感じる音世界を持っている。
家には暖炉。窓の外は雪景色。厳しい気候と人の優しさ。
つめたく澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んだ時のような、
あったかいスープがくれるほのかな幸せのような、そんな感覚が詰まってる。
透明感と暖かさに満ちた名盤。
Kid A / Radiohead
KID A / Radiohead(2000)
次はRadiohead。
全編に流れるひんやりとした空気。
静かに覚醒していくような感覚とともに、諦めにも似た安らぎに包まれる。
僕は一時期毎晩これを聴いて眠りについていた。
ある時、ステレオのアラームにこのアルバムをセットして目覚めに鳴るようにしてみたら、
あらら。案の定二度寝してしまいました。条件反射ってやつですね。
ちなみにRadioheadのアルバムではこれが一番好き。
Grace / Jeff Buckley
Grace / Jeff Buckley (1994)
正に運命を背負ったような儚さをまとったアルバム。
バンドの演奏は激しさとあたたかさを併せ持ち、しかもクール。
曲調にも音圧にも幅広いダイナミクスがあって、グッと引き込まれてしまう。
しかし何より心をとらえるのはあの、空を舞うような歌声。
時に鋭く突き刺さり、時に柔らかく包んでくれる。
声の持つ力を僕に強く感じさせてくれた1枚。